前にこの部屋を使っていた奴は煙草を吸っていたのだろう。天井に粘りつくような茶色い染みが広がっている。
この何もない空間が新たな俺の城だった。
ちっぽけな部屋だ。それでも胸が躍らないわけがなかった。
伝えることで、変わるモノがある。書くことで、動かせるものはある。
「ペンはトレーサーよりも強し」なんて自惚れるつもりはない。
この奇妙な緊迫感のある重苦しい停滞の中で、叫びたい――ただそれだけだった。
「さて、このアナログな伝達手段の名前をなんとしようか?」
一人で呟いた瞬間から、決まっていた。
――RiotGunnersTimes。
荒くれガンナー達の全てを、GVWの全てを、この筆で書きたててやる。
無謀傲慢壮大な企みを胸に。一人の記者が小さな小さな一歩を踏み出した。
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750さんクール更新作業お疲れ様でした!
クライス君は前クールで30日目くらいからの参加ですので久々に1日目が見れますね(/´∇`)/ワーイ