夏定番、本屋へ行けば角川と新潮が100選といった形で文庫本を売り出しています。
たまには漫画ばかりではなく小説を読もうと高校生の国語教科書定番、夏目漱石の「こころ」とプロレタリアート文学の代表、小林多喜二の「蟹工船」を買ってみた。
といってもどちらも著作権が切れているので、ネットの有志の方々が作ってくださったものをタダで読めるのではあるが。PAD?みたいな携帯端末を持っていればそちらでもよかったのだが、あいにくヨネヤマはそんな便利なものは持ち合わせていません(´∇`)ナハハ
そんなこんなで夏目漱石のこころを読了。
……いやぁ、高校生時代に「先生と遺書」の一部分だけ読んでいたので粗筋はわかっていたけれど、クオリティ高いなぁ……。夏目さんの「我輩は猫である」はさほど面白くなかったのに、この作品はずっしりと心に残るものがありますね。
(あくまでも)ヨネヤマの解釈では先生は若さ故に陥る勘違いを消化しきれずに引き摺って、迷った挙句に自殺してしまうまでの心理を描いた話だ。
三島由紀夫が「おまえの精神疾患を治す方法を知っている。ボディビルしろ、ナッ!」といいそうなキャラである先生はあまりに決断力がなく、物事を後回しにした挙句に事態を悪化させるという人間である。
……あれ、これって俺じゃね?って思う方は数多いかもしれない。そういった数多くの人間から共感を得られそうなキャラの内面を描き出したからこそ名作足りうるのかもしれないが。
その中でも印象深いのが先生が言い放った「精神的に向上心のないやつはバカだ」のセリフ。
まさに使うタイミングは絶妙。言われたほうは精神にクリティカルヒットである。
今度むかつく相手にいうといいかもしれない。いうときは間を置いてもう一度いうとなお効果が高いようだ。しかもこころを知っている相手には(というか高校卒業した人なら大概知っていると思われる、たぶん)なつかしい!とほんわかするかもしれないぞ。
皆様もありきたりではありますが、大金と恋には気をつけてください。
人を悪魔に変える切っ掛けの代表例ですので……。
読んだことのない方も、現代人でも読みやすい作品ですのでオススメです。
夏目漱石「こころ」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html
<青空文庫>
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<ごるろあ>
気付けばヨリコさんが36歳になっていた。
未だ情熱は衰えず!
これは本当に四十路までたどり着いてしまうかもしれませんね。
ヨリコさんのデータ
http://gold.ash.jp/main/?chrid=121313