新しく作ったモグリ族の冒険者、ヨリコさんとモゲはなんとか生き残っています。
無事に半年生き残った二人だったが、これからも無事生き残れるのだろうか。
今回はとりあえずそんな二人の冒険者の一人ヨリコさんの生活をダイジェストでお送りします。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ヨリコさん(29♀)のエピソード。
モグリ族が住むというモゲー山脈は非常に閉鎖的な空間で、モグリ一族で生まれたものは一族内の似たような年齢の異性と結婚するしきたりになっていた。
しかし、お転婆なヨリコさんはそのしきたりに納得できず(相手が好みではなかったらしい)モゲー山脈を抜け出て都会で暮らすことに。
そんなヨリコさんは始め、お屋敷勤めかお針子仕事でもして生計をたてて都会の金持ちを捕まえようと目論んでいたが、彼女は致命的に手先が不器用だった。
あらゆる仕事を首になり、ヤケになって酒場で飲んだくれていた18の時、転機が訪れる。
酒場で飲んでいた都市の警備兵と喧嘩になり、キコリの一族であるヨリコさんは人より遥かに優れた腕力にモノを言わせてのしてしまい、更に大乱闘を制してしまったのだ。
そんなヨリコさんの実力を見てしまった通りすがりの王宮に勤める貴族はしきりに彼女をスカウト。お金に困っていたヨリコさんはその話にすがりついて女だてらに兵士になったのである。
そして田舎からやってきた平民としては異例の出世スピードで昇進。25歳になったころには小隊規模の隊長を任されるようになっていた。
そんなヨリコさんも28回目の誕生日を迎え、生活に余裕が出てきたころに彼女はふと気付く。
「……わたし、もしかして女捨ててる?」
そういえば最近よってくるのは夢見がちな女の子ばかり。男など彼女の腕っ節を知っているゆえに誰もそっち方面では近寄ってこないではないか!
これではいけない。
純真な乙女であるヨリコさんはここは一旦、冒険者にでもなって一山あてて、その金で好みの男を捕まえる!といった純真な乙女チックに冒険者へ転向することを決意したのだった。
黄金暦95年11月のことである。
<黄金暦95年12月~黄金暦96年5月までのヨリコさん>
http://gold.ash.jp/main/advlog.cgi?chrid=121313
初めての冒険を無事にクリアしたヨリコさん。
何やら彼女は一攫千金を目論んでいたので、鉱脈を探し当てるような探索ミッションを好んで選んでいるようだ。
しかしそう簡単に鉱脈が見つかるわけもなく、彼女の情熱はだだ下がりしていた。
そんな最中の黄金暦96年4月。
ついにヨリコさんはお目当てのものを見つけたのだ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
――私の手の中にはカサの張った立派な肉棒があった。
青い筋がめぐらされている凶暴なまでに太いソレに私はうっとりしながら、よだれを垂らしてしまう。――駄目よ、ヨリコ。はしたないわ!――
頭の中ではソレをどうほおばろうか、妄想は募るばかりだ。
私は歓喜のあまり、つい叫んでしまった。
「念願のキノコを手に入れたゾ!!」
ヨリコの情熱が104回復した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
こんな具合で今日も今日とてヨリコさんはキノコを探して旅をしているようです。
無事に一山あてることができるのか、はたまた理想のお婿さんを見つけることができるのか。
ヨリコさんの冒険は続く。