GVWから紆余曲折な事情を経て地上に降り立ったコールマン。
しかし地上ではすでにGVW政府の統率力に疑問を抱いた各地域代表が反旗を翻していた。
GVW政府による世界統一を目指して戦えコールマン!
エステル型ニューロノイド(以下秘書)
「さくっと紹介したところで始まりましたね、首相」
コールマン
「ああ、あまりに練られていない文章に絶望するところだったぞ……それはさておき秘書君。もう少し説明を頼む」
秘書
「かしこまりました。この企画はシヴィライゼーション4の世界を舞台にした、桃鉄企画に続くRGに全く関係ないゲームをRGに絡ませて遊ぶ(ネタがないので)企画第2弾です。この地上世界を統一するためにコールマン首相と私、秘書型ニューロノイドががんばりますのでよろしくお願いいたします」
<シヴィライゼーションとは?>
シドというゲームデザイナーがつくった文明興亡シミュレーションゲーム。
アメリカではそこそこ人気らしい。
歴史系のゲームではEU2などを作っているパラドックス社と並んで日本の極一部では人気と思われる。
ちなみに歴史系ゲームだからといってKOEI作品と同一視してはいけません。
コアなボードゲームファンでないとわからないけれど、アバロン・ヒル社のシヴィライゼーションとは(根元が似てるけど)違うことにも注意。
コールマン
「よろしい。では現状を説明してもらおうか」
秘書
「こちらの写真が私たちの行政府が置かれているGVW(中身はイギリス文明)です。資源は象とトウモロコシで、なかなかの好立地ですね」
コールマン
「ふむ。アルテミスが核を撃った混乱のせいで地図がないからな。とりあえず索敵をしてみなければ話になるまい」
秘書
「索敵をさせたところ、中国地域代表者と神聖ローマ帝国地域代表者に出会いました」
コールマン
「えらく神聖ローマが近いな。反乱者どもめ、力を蓄えた後に一掃してやるから待ってろよ!」
秘書
「あ、首相朗報です!神鋼重工が私たちの為に力を貸してくれるそうです……ということで神鋼重工がGVW政府の南に建てられました」
コールマン
「軍需企業の力を借りなくてはならないのは悔しいが致し方あるまい。同時に世界遺産ストーンヘンジを作って我々の文化を波及させよう。何も敵の力を削ぐのは戦争だけではないのだ」
解説*このゲームには文化というパラメータがあり、それが増えることで都市の勢力範囲が拡大します。文化の高い文明は隣の敵勢力範囲を圧迫し、文化で差がつきすぎると隣の華やかな文化に憧れた都市が転向してしまうことすらあります。……ただし、隣接している文明との外交関係は悪くなります。
世界遺産ストーンヘンジは文化ポイントを所属している都市に与えるという効果がある。ただし世界遺産は全ての文明を通して一個しか建てられないので早いもの勝ちなのです。
コールマン
「ガハハ!ストーンヘンジをつくるために国民を酷使して森林を伐採させる(建設速度があがる)のだ。
秘書
「シクシク。そんなことばっかりしたらまた内閣の支持率が下がっちゃいますよ」
コールマン
「そんなパラメーターないから構うものか!とにかく伐採伐採URYYYYYYYYYY!!」
秘書
「……そんなこんなで国民の皆様の尊い犠牲でストーンヘンジも無事完成しました。更にサイバーメック社も我々に協力してくれるようです。ありがたい話ですよね♪」
コールマン
「利権に群がる蟻どもめ!むかつくからHH(蛮族)の多い地域にサイバーメックを建ててやろう」
秘書
「なんか南方でHHがうろちょろしていますよ。首都からも遠いですし、こんなところにたてちゃって大丈夫なんですか?」
コールマン
「資源の金もあるし、護衛部隊も送ってあるからなんとかなるだろう」
秘書
「そうですか……首相報告があります。宗教に縁がないと思われた我々がユダヤ教を創始しました」
注釈*宗教は始めに発見した文明が創始者となります。同じ宗教をあがめる文明には外交関係にプラスがあり、違う宗教だとマイナスになります。
コールマン
「それは何より。これを広めて当面の外交関係を良好にして力を蓄えよう」
秘書
「それに加えて恐らく最後の敵もといモンゴル地域の代表者を発見しました」
コールマン
「北に神聖ローマ、更にその北にモンゴル、そして東に中国か」
秘書
「はい。首相、全ての勢力が出揃ったところで外交目標を定めませんか?」
コールマン
「うむ。神聖ローマは四方八方を囲まれて拡張に困っているようだから敵ではないな……よし、神聖ローマを壁にしてこの中でも喧嘩っぱやそうなモンゴルと仲良くして、仮想敵を中国としよう」
秘書
「無難なところですね。ただモンゴルの猛威を神聖ローマは防ぎきれるのでしょうか?」
コールマン
「不安なところだが……とりあえず技術研究は我々がリードしているから、神聖ローマに出来るだけ技術を渡して番犬にしよう」
秘書
「わかりました。それにILBMと廃棄街がセットでたてられました……しかし、なんというかこれは見事に地下でのGVW勢力図を現していますね。ちなみに下は私が書いてみた勢力図です」
コールマン
「あえて感想は差し控えよう。狙ったわけじゃないが裕福な神鋼(人口11)、無骨なCM(人口10)、いまいちぱっとしないILBM(人口2)になっとるな。……ぱっとしないどころではなく、廃棄街(人口6)より発展していないぞ、このILBM」
秘書
「思ったより食料資源が乏しかったようです。ILBMになかなか人が増えません。それに海洋食料にボーナスがある世界遺産ファロス灯台をたてたので、海に面している廃棄街のほうが人が集まっているようですね。名前逆にしたほうがよかったのでは?」
コールマン
「そこまで計算していなかったのだ。俺にだって、間違いは……ある」
秘書
「けして首相を責めるつもりでいったわけでは……(なんでキバヤシ調?)」
コールマン
「いいんだいいんだ。ダメ首相だからいいんだ。なんかいつのまにか殺される運命だしな」
秘書
「(しかたがないなー)ちょっとまっててください、お茶でもいれてきますから!」
コールマン
「お茶請けの煎餅も頼んだぞ~……いやー、ニューロノイドは素直でいいねぇ。休憩休憩」
(1時間くらい経過)
コールマン
「……秘書のやつかえってこないぞ!!……どうしたんだ一体」
????
「……首相、問題発生」
コールマン
「……誰だ!?」
????
「……秘書」
コールマン
「いや、まて。顔が変わっていないか? フィリアにしか見えないんだが??」
フィリア(以下秘書②)
「……気のせい。そんなことより……サイバーメックの南東にHHの巣を発見」
コールマン
「なんか気になるが……ってHHの巣だって!?各ガンナーに戦闘準備するように伝えるんだ!」
秘書②
「……あいあいさっー」
(ナレーション)
序盤の勢力拡張を終えて、ほっとしたのも束の間。
サイバーメック南方にヒュームハンターが巣を作り始めていた!
本格的なヒュームハンターの攻勢にGVW政府は堪えられるのか!?
そしていつのまにか変わっていた秘書の正体は何者なのか?
……次回へ続く。