****************
選挙管理委員会よりお知らせです。
明日は首相公選制法による国民投票の実施日です。
人類の未来の行方を決める選挙ですので、進んで投票に行きましょう。
****************
現職のマイヤー首相とコールマン氏による一騎打ちとなった今回の選挙。下馬評では圧倒的にコールマン氏が優勢である。
第3次地上回帰運動が、度重なるヒュームハンターの大規模襲撃により頓挫したのに加え、生産力の低下によって国民生活は酷く悪化している。もはや地上生まれの人類は絶滅寸前であり、地下生まれの人類がGVWの大半を占める中で、地上への郷愁と回帰の念が薄れつつあるのは明白だ。
マイヤー首相主導で始まった第3次地上回帰運動は国民に多大な出血を強いて、軍需企業を潤しただけであるという批判は頂点に達している。すでに神鋼重工会長もコールマン氏の応援会合に参加しており、三大企業もマイヤー氏から離れつつある。マイヤー氏は軍需企業の援助によって首相となり、軍需企業に見捨てられて首相の座を降りることになるという皮肉な結果になりそうだ。
<記者だより>
地上回帰は我々の念願であるが、昨今では地下の生活こそが全ての人類が大多数を占めている。ここでこの流れが後退するのは残念だが、人類が過去の栄華を取り戻すには回帰論をより現実的なプランへと修正する必要がある。
現在のGVWでは政府は三大企業の意志の代弁者になっていることは赤子でさえも知っている事実だ。
その三大企業が回帰運動を先導することが最も望ましく、GVWの民の多くがそれを期待している。三大企業の代表はそのことを踏まえて、社会への利益の還元という企業としての原点に戻り、人類が地上に回帰するに当たって一致団結してほしいものだ。
(ヨネヤマ・マサオ)