RGtimes社はタブロイド紙をばらまいて細々と生計を立てている設定。社員はヨネヤマ一人。バイトのクライス君とリリス(マイカ)、たまにレティシアが顔出ししています。
ただしクールが変わるとまたヨネヤマ一人になるのでしょう。
地熱発電所防衛戦から数週間。雷神家は今日も元気にやっているらしいプチSSは続きより。
余談はさておき余興へ。
目指せ!!最速タイムトライアル企画
ツルギさんにRG界で1,2を争う記録(なんと15秒!)でボロ負けしたクライス君。我こそはこの最速KO記録を破れるぜ!という方、ジャベリン2本だろうがなんでもいいので挑戦してみてください(´∇`
ちなみにその時の記録をツルギさんが録画してくれているので見てみましょう。
ツルギさんのBLOG 『ガンナー休憩室』 RG058よりリプレイ有り。
今度、バグA3体退治タイムトライアルとかでも募集してみますかね~(/´∇`)/
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薄汚れたビルの3階。角の一室にRGtimes紙の本拠地はある。社員1名、バイト1名とその付属品がRGtimes紙の全メンバーだ。RGの将来を憂える若者の一人である俺――ヨネヤマ・マサオ(マサオ・ヨネヤマがこの国では正しいらしいが、俺はあくまでもヨネヤマ・マサオで通している)は今日も散らかっている当社の中で、唯一の空白地帯であるソファの上で記事の内容を練っていた。
「どうぞ、マサオさん」
売れない新聞記事の小難しい内容を思案していると、そっと暖かいコーヒーのカップが視界の隅に入る。
「気が利くじゃないか、クライス」
カップを差し出したのは我が社唯一のバイトであるクライス・ベルンハーケンだった。歳の割にしっかりとしている少年は地熱発電所防衛戦辺りから急に我が社に転がり込んできてからの仲である。ちびっこいニューロノイドもオマケで我が社にいるが、”奴”はあまり働く気はないらしい。
そのニューロノイドの存在がふと気にかかり、俺はクライスに尋ねた。
「アイツはどうしたんだ?」
「リリスなら、不貞腐れてます」
「そんなに酷い負け方だったのか、ツルギ君も容赦ないね~」
「それはもう……。僕も乗ってたんですけど、とんでもない迫力でしたよ」
事の始まりはレティシアという女がリリスの白兵戦のヘタクソさに業を煮やしたことだった。「格闘戦を疎かにするものは上にいけないのよ!」というレティシアの体育会系ノリに押されて、俺は格闘模擬戦の準備をさせられたのだ。
RGtimesは社の総力――僅か2名だが――を挙げて世間を騒がせているハデスを調査しようとテントを設置して張っていた。そこを丁度通りかかったツルギに頼んだら了承してくれたので、リリスはベリアルで挑戦することになったのだ。
いくら格闘がヘタだからといって、15秒でKOという結果に終わったのだからショックは大きかっただろう。まあ、あのチビッ子だからしょうがないと俺なんかは思ってるんだけどね。
俺はレティシアの「それ見たことか」とほくそ笑むのを思い浮かべて、没になった原稿紙をゴミ箱に放り投げて外したのだった――――。