静と動。ヲタク風にいうならばツンとデレ。
ギャップによって互いの動きをより強調して見せるというのは、言うが易しの代表例である。
静でありながら動を意識させ、動でありながら止まってみせる。ただ動で静では意味がない。
これを絶妙に使いこなせれば、例え才無き身であっても名声を得ることの出来る偉人になりえるかもしれない――。
野球界でいうなら、星野伸之、現阪神2軍投手コーチなどがそんなやりかたを体現している(野球な例えが好きで申し訳ない)
120キロ台のストレートしか投げられなくても、90キロ台のスローカーブを使いこなすことによってストレートが打者には140キロくらいに見えたとか。
星野が完封勝利を飾った試合で、対戦相手の西武の選手が「今日の星野はいちだんと遅い」「ボールが止まって見える」というコメントを残したことがある。
――wikipedia 星野伸之 項目より抜粋。
とりあえず何がいいたいかというと、先日の項目について、そんなことを意識しながら書いていけたらなぁ。ってな感じで今執筆中の小説における実験作のつもりで書いていこう。
「魔法を使わない魔法使いの決闘モノ」という動きのあまり無い題材を書いているので、憂さ晴らしだー。
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最近読んだもの。
■米澤穂信著の「春季限定イチゴタルト事件」と「夏季限定トロピカルパフェ事件」
ボーイミーツガールでありながら、けして恋仲ではなく、互恵関係という特殊な繋がりを持つ小鳩君と小山内さんが小市民を目指すというお話。
探偵役を封印しながらも日常の中の謎に出会うと推理をせずにはいられない小鳩君。
そんな彼を中心として回る殺人とかは一切起きないミステリーもの。
ただし話の中核には、タガが外れると黒くなる小山内さんがポイントとなる。
知能遊戯を好む性癖を持ちながらも、過去の経験から推理することを極力避けようとする小鳩君。
黒になってしまう(どういった意味で黒いのかは本書にて)自分が嫌で、なるべく目立たぬように生きようとする小山内さん。
それはまるで狼が羊になろうとするが如く、いじらしい決意であるといえる。
「わたしたちがとっても賢い『狐』でも『狼』でもないんだとしたら、『小市民』になろうとっていうのも嘘なんだとしたら、何が残るか、ねえ、わかる?」
終始ほのぼのとした展開になるかと思いきや、衝撃的なラストを迎えた「夏季限定トロピカルパフェ事件」。
次の「秋季限定マロングラッセ事件(仮)」が楽しみである。
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腐女子なんかと関わりないと思ってたら、自分の姉がそうだった罠。
上記の本も大阪にいった際に姉の家から仕入れてきたものです。上下MAXで壁一面を制圧するクソでかい本棚を作らされたので(しかも本棚に入れたのは8割漫画)、間宮兄弟と乙一関連数冊をダンボールに詰めて自宅に郵送。もっと借りたいものがあったけれど、本の数が多すぎて借りたいものがわからなくなったというオチ。
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本を読んでインプットするだけでなく、アウトプット作業もやってみようかなと思い、紹介的に文章を書いてみたヨネヤマでした。